はなのかんばせ

だいがくいんせいのらくがきのーと

小説を書く

 物語を書くということと、文章を書くというのは別物で、それを自分がわかっていると思い込みたい時期でもある。

 出来事の羅列でお話を作り出すことに慣れていないのは、形式というものが私の中にありはしないというか少ないからで。でも、そういった物語を書くことに不慣れな自分がいて、しかしやっぱり書きたいのは物語なのだ。

 小説を書くという行為は、自分を外に出すということを肯定する行為だという思いがあるので、一人称小説と言いますか語り手が主人公の小説しか書けないわけです。

 そういったことのもろもろを辛いと思うけれど、読んでくれる人がいる限りは文章を書こうと思う。読まれなくても書くのが私という人間なのですが。

 文章が読みにくい、語彙が少ない、この日本語は間違っている。そういった言葉を他人に使うときの、刺々しさに気付かないうちはやはり誰もが敵なのである。

 私には文章を書くことしかない。それ以外に意味を見いだせない。そう言い切ってしまえるような人間ではない。

 

 ポップな雰囲気の小説を書きたい。日本語におけるセンチメンタルな表現を書ける人になりたい。やりたいことが多いのは良いことです。