ぼくは昔から大きいコンクリートの建物が好きだ。見ていてとてもわくわくする。それに比べて、京都や奈良にある寺社仏閣の古い街並みは苦手だ。すずしくて穏やかな気持ちになれるけど、孤独を感じるから。
アベノハルカスの喫煙所や階段、ショッピングモールの中の映画館や本屋さん。最近見た本町のビル街。マンションは住居だから嫌い。それ以外だと、ここにいてもいいという感じがして好きだ。東京に行ったときは強く思った。ここで暮らすのはあっているかもしれないなって。価値観が転倒している。原初的共同体。
難しい言葉はいらない。丸の内は喫煙所を探しながら歩くだけて楽しかった。標準語は気持ち悪かった。机上の言語にリズムはないから。つまり、標準語は身体に合った言語ではないんだよね。彼らはそれゆえに、故郷を持たない。ひでーこといったなあ。
どこにいても一人かもしれない。オンラインが隔たりをなくすのか？ 僕らは何があっても人と会う権利をがんばって獲得してきたはずじゃ？ 何もわからない。
あーお酒が飲みたい。人のお金で。
