はなのかんばせ

だいがくいんせいのらくがきのーと

文章の書き方

 最近はひたすら書いた論文を人に見せてボロクソに言われて泣きながら書き直していることが多いのだけれど、そういうことを続けていくうちに書き方について考えるようになった。

 僕は馬鹿なので長い文章を書くことはできてもそれを有機的に繋げることがとても苦手で、推敲なんてすると自分の書いた文字列に酔って頭がパンクする有様になってしまう。そこでどうにかしようといろいろ考えて、アウトライナーとか執筆ツールをPCに入れてみたけれど、馬鹿すぎて使い方がよくわからず何も進まない。

 昔からの何事も形から入るタイプなので一太郎が欲しいとずっと思っている。ちなみに一太郎という名前は知っていても機能については何も知りません。お金は本を買うのに精一杯なので、そんな物を買う余裕はありません。

 論文のような機能的な長い文章を書く際に、すべきことはまず入り口と出口を決めること。これは適当に長いものを書きながら考えるしかないと思う。そのあとにようやくアウトラインを書く作業がくる。

 節ごとに何を書くかを決める。それを並べて一つのストーリーになるように組み合わせる。問題→論証1→論証2→結論。こうだからこういえます、という簡単な論理を考える。それから細部を詰めていくという形になる。文学研究の場合、時代状況(社会、文壇)の整理と文学史の整理をしながら対象を位置付けていくという行為になると思うのだけれど、これをどういう順番でやるのかがよくわからない。他の人の論文を何本も参考にしているけれど、みんな書き方がちがう。

 その人の書き方の違いによってもらえるアドバイスが異なってくることに最近気づいた。僕の文章の一部についてまるで対照的なことを言う人たちがいたので。何を信じればいいんだ……と思ったけれど、「お前の信じる俺を信じろ」とアニキに言われたのでそうすることにした。グレンラガンおもしろいよね。

 思考の流れはいつも脱線してしまう。僕は普段喋っている時から一貫したことを喋れないし、書くことも尚更うまくいかない。たぶん多動性の一種だと思うのだけれど。ADHDの子は発達すると身体的な多動が頭の中に移る?ケースが多いらしい。僕は検査を受けていない。お医者さんからみたら僕は礼儀正しい健常者らしいから。

 そんな頭だから紙に書き起こす方が考えやすいと思った。書いた文章をプリントして赤を入れていくのが今のところ一番楽。ペンギンハイウェイみたいに「エウレカ!」ってならないかなと密かに期待しながらやっているけれど、紙が少ないので難しい。紙やノートはとても高い。その点PCは本体が消耗していくだけなので便利。でも視覚的な情報でいうとPCより紙の方が多くなる。これが一番よくないところで僕がちゃんと使えたらPCでも何とかなるんだと思う。誰かアウトライナーとかの使い方教えてくれないかな。老人になりたくないし。

 仲間内で論文の内容などについてはよく話すけれど、書き方についてはよく話さなかった。最近頑張って色々聞いてみると、一度書いて捨ててから書くという人や、横書きにして書くという人(画面内に行が収まるからいいらしい)や、wordで何度も書き直す人がいた。構成の考え方とかみんなどうしてるんだろう。ぼくはやっぱり馬鹿なので色々な人の話を聞いて良さげなのを真似するのが一番かと思った。

 ということでこれまで書いた論文は破り捨てよ。くるしい。いつまで書き直しても終わらない感覚。もっと勉強し始めてからの方がよかったかもしれない。泣きそう。でももっとがんばらないと色々な免除がとれない。

 お金がなくなったら死のうと思っているので、生きられるのはあと数年かもしれない。できるだけ本気で頑張る。がんばってるつもり。でももう小説の読み方すら忘れてしまった。誰かと遊びに行ったりしたいな。