はなのかんばせ

だいがくいんせいのらくがきのーと

最近楽しかったこと

 特にないかもしれない。今日はあらゆることに耐え切れなくなって、泣いてしまった。気分を良くするためにラーメンを食べに行こうと思った。ラーメン屋に行く前に駅前の本屋さんに入った。

 この本屋はとても昔からあるにも関わらず品揃えがとても悪い僕にとっては謎の本屋である(失礼)。店舗が小さいこともあってか、雑誌と自己啓発書と漫画が中心に置いてあるだけ。小説が少しあるけれど、出版社ではなく作家名で配架しているため汚い印象を受ける。美意識がない。ボロカスに言っているけれど全てが悪いわけではない。入ってすぐの本棚2つ分に古本を置いてくれているのはとてもよいと思っている。僕にとってはくだらない本が多かったけれど、せっかく足を運んだので松浦理英子中上健次を買った。

 本屋のすぐ近くにある天下一品に入った。先客は一人だけ。空気がいつもと違っていた。メニューを見て、並ラーメンのこってり麺ふつうを選んでしまった。僕に心の余裕があればセットを頼めたのかなと、ありえないことを夢想した。ラーメンは美味しかった。けど昔感じた衝動からはかけ離れている感じがあった。その差異に耐えきれなくなりそうだった。並にしたせいで食べ終わってもお腹は空いたままだった(僕はデブなのかもしれない)。自分の情けなさに耐えきれなくなったので、会計のときのスタンプカードも断った。

 帰ってから煙草をすった。とんでもない量を。楽しいことはなかった。煙草を吸うことは精神状態に関係しているので、依存ではあるけれど趣味ではない気がする。自分の機嫌を取ることができない。みんなはどうやって生きているのだろう。僕は根本的に一人で生きるのが苦手なのかもしれない。かといって、誰かを誘うこともできない。永劫回帰

 楽しかったことを探す。アニメを見たのは楽しかった。Youtubeを見るのも楽しかった。でもそろそろ何かを書かないといけない気がするんだ。何もかけないんだけれど。おもしろい話を書きたいわけではない。君の小説はずっとぐるぐるしてるね、と言われた事があるけれど、それでは永劫回帰なので外に出なければなりません。

 外、そこに一体何があるのか。何をしたら楽しいのか。そんなことすらわからなくなって、どうしようなくて、いつも最後には泣いてしまう。「この街から出られないんだ」と泣きながら言っていた人を思い出す。泣いてはいなかった。あの映画はどうやって外部へと行ったのだっけ。それは確か恋だった気がする。

 むかし何でもない人が「セックスやお金で買えるものよりも気持ちいいものを目指してる」と言っていた。学問は気持ちがいい。でもそれはありきたりな愛よりも? 僕は凡庸です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰が読んでいるのか、誰も読んでいないのか